保健師という職種は、看護師に比べると様々な働き方があります。
看護師の場合は主に病院や施設などに勤務していることが多いのに対し、保健師は公務員として市の保健センターで働いたり、企業に就職して産業保健師として勤めたり、学校に就職して学校保健師として働くなど、医療機関以外にも色々な働き方があります。そのため、子供から高齢者まで幅広い年代の方と接触をする機会が多いのも保健師という職種の特徴の一つです。また、様々な場所で働けるメリットにより、「小児の疾患に詳しい」「高齢者の疾患に詳しい」など、自分の得意分野を生かせるのも保健師の強みとなっています。
以上のように、保健師は幅広い働き方が可能な職業です。そのため、看護師からさらに一歩キャリアアップした資格の取得が必要になります。
看護師は看護学校を修了して看護師国家試験に合格すればなることができますが、保健師の場合は看護師免許を所得した後、さらに所定の保健師養成課程(1年)を修了し、保健師国家試験に合格しなくてはなりません。始めから保健師を目指す場合には、卒業すると2つの国家試験を目指せる4年制の大学や専門学校に通うという方法もあります。合格した後、保健師の免許は基本的には更新しなくても問題ありませんが、「入籍や離婚のため姓が変わった」「本籍地が変わった」「外国籍の方で国籍が変わった」といった場合には、変更した日から30日以内の更新が必要になります。更新を行わずに就労した場合、無資格で働いたのと同等の扱いとなってしまうので注意しましょう。