まず保健師の仕事に向いているのは、どんな人とでも気軽にコミュニケーションがとれる人です。
保健師の勤務先は、主に各都道府県の市区町村にある保健センターや保健所で、地域の人と接することも多々あります。話す相手は、小さな子供から高齢者までと様々で、それぞれの年代に合わせた話し方が求められるでしょう。そのため、幅広い年代と接するときに、小さな子供が苦手だったり、高齢者と話すのが苦手な場合には、相手と会話をすることが難しくなってしまいます。
保健師に向いているのは、性別や年代に囚われず、気さくな会話ができる人です。親しみをこめて話しかけることにより、施設を訪れる人の気持ちが和らぎ、話しやすい雰囲気を作ることができます。
次に保健師の仕事に向いているのは、相手に安心感を与えることができる人です。
保健師の仕事の中には、心と体の健康に不安を感じる人の相談に乗ることもあります。保健師は、相手の悩みや不安をじっくりと聞き出して、安心感を与えられるようなかどうかが鍵となるでしょう。そのためには、話し方が大きく関係してきます。どれだけ相手の話に耳を傾けても、答え方が冷たかったり、素っ気なかったりする場合は、相手の不安や悩みを解決するどころか、余計に不安を与えてしまう可能性があります。日頃から相手を安心させることができる、穏やかで優しい話し方ができる人は、保健師の仕事に向いていると言えるでしょう。
看護師から保健師を目指すときには、自分の性格や話し方を見直して、向いているか向いていないか判断することも大切です。